摺漆を始めてみませんか漆の入門用として、まず身近なお箸を漆で仕上げて見ましょう。 ここでは 作業上の注意。 摺漆の実技。応用編。お箸へのデザイン。などをご提案いたします。 「まず最初に、漆はかぶれます。 ここではまずこの点をはっきりと申し上げます。 希にアレルギー体質の方で漆が皮膚に付かなくても、臭いなどでかぶれを起こす方が、おられます。 その場合は直ちに使用を中止しして、医師の診断を受けてください。家族の方中にも十分に注意を払ってください。」 しかし、注意を払い漆の特性を、十分に理解していただき安全に使用していただけるなら 市販品では無い、何時までも、愛着のもてる マイ お箸が 出来ます。 まず 作業上の注意 1,漆にかぶれない用に以下の点に注意してください。 *皮膚に漆が付かないように 保護手袋、腕カバーなどを使用してください。 *万が一皮膚に付いた場合にはサラダ油を含ませた布又は箱ティッシュなどで 漆を良く拭き取り、石鹸で良く洗い 水で流してください。 2,テレピン油(有機溶剤)を使用しますので火気には、十分注意してください。 3,用意する物 *用具を拭く布又は 箱ティッシュ *タオル又は雑巾(漆を乾かすときの箱の中にれるぬれ雑巾として使用します *お箸を入れる大きくない 木箱 *割り箸、何本か *小皿 *ラップ *真綿 化粧用の綿でも可 4,漆の硬化 漆は空気中の水分を、利用して硬化します。従って漆を乾かすには適当な水分を (湿度)を必要とします。漆の硬化(乾燥)にちょうど良い湿度の環境(温度15℃から 25℃、 湿度は60%〜75%程度)を作るために漆風呂が作られます。 漆の専門家は杉の板で出来た物を使用します。杉は温度も湿度も長時間に 渡って安定できる点で数百年利用されています。 今回も木箱を用意してください。 どうしても無いときは 厚手の段ボールを 利用してください。 5.摺漆の実技 1,1回目 木地調整(木地研ぎ) ペーパー800番で、食い先や 頭の部分の形を整える。出来上がったら固く絞った 布で 木屑を拭き取り。乾燥させる。 2.1回目摺漆 生漆とテレピン油を10:5〜3の割でよく攪拌し漆を写真のように布をタンポン状に してむら無く箸に摺こむ、1回目は木地に漆が十分吸い込むように漆を つけた後余分な漆を、ムラの無いように布又はティッシュで拭き取る。 余った漆は容器の縁をきれいに拭き空気を通さないラップ(サランラップ)で 空気が入らないようにしておけば 2回目以降に使用できます。捨てないでください。 3。乾燥 箸を乾燥させる、通常は 「漆風呂」 「湿風呂」などと言われる。漆の乾燥用の 箱で湿度15℃から25℃ 湿度60%〜75%程度に調整して行います 今回は包装用の木箱を利用します。 箸は、白いビニールを写真のように曲げ、その上に箸を並べ箱に直接ふれないように します。以下 2回目 3回目、回数ごとに乾燥させるときにも同じようにしてください 4.2回目の木地調整(木地研ぎ) 漆を吸った木地は表面が少しざらつきます。ペーパー1000番でなでるように 軽く磨きます。ざらつきが取れ艶が出る程度磨き布などできれいに余分を 拭き取る 5.2回目の摺漆 1回目の摺漆とよりテレピン油を少なくした漆を摺込みきれいに拭き取ります 漆風呂に入れて乾燥します。 6.3回目の摺漆 2回目と同じように漆を塗りますが、テレピン油は用いないで生の漆を しっかりとすり込んでください。余分をティッシュで拭き取ってください。 7.さらに4〜5回繰り返してください。 8。最終的に砥の粉とサラダ油を混ぜた物を少し造り 布に少しつけて 箸の表面をゆっくりと軽く磨いてください。 ティッシュで余分をきれいに拭き取り、最後にもう一回拭き漆を 行います。 これで完成です。 応用編 長らく使っていますと、食い先の方の漆がすり減って来ますので 下記の要領でもう一度摺漆をすればさらに使用できます。 1. お箸を洗剤でよく洗い塩分や油分をきれいに洗い流しよく乾燥させる。 2. 800番のペーパーで食い先など傷んだ部分をきれいにして、水分を、 よく拭き取り乾燥させる。その後3回〜5回ぐらい摺漆を行う。 摺漆が上手に出来るようになったら写真のようなお箸に 挑戦してみましょう さらに お箸に色漆でデザインも出来ます。 1,色漆で漆分け 上から10pほどの所にマスキングテープを巻き赤や黒漆などで色をゆけてみましょう。 2。絵を描いてみましょう 色漆は「虹 赤蝋色 本朱」「虹 赤蝋色 黒」など虹シリーズの各色などを利用できます 刷毛は、一般用から プロ級まで有りますが、「ホイルベイン500N4号」 、 「ホイルベイン500N8号」、線書き筆は「ホイルベイン500S2号」など手軽です。 こちらからご注文ください |