棗の名称の由来

棗の名前の由来は鼠李科(くろうめもどか)の植物の実で生で、食べるとリンゴの味に
     よく似た味がしますが、まさにその形が棗なのです。それが棗の由来となりました。(二枚の写真が棗の実です。)



     棗は 主に蓋と身からなっています。身のほうには合い口、又は立ち上がりが身の一番
     上にありそこに 蓋が合わさるのです。その合わせ方に程良い調子が それぞれの棗に
     求められます。
      蓋の表部分 ここを甲と言いますが、この甲の部分の丸みの違いによって 何々好み
      という、違いが生まれてきました。 そして 身の方は立ち上がりと蓋を受け止める
      合い口が蓋の径とほとんど同じくらいに出ていてそこから真下に降りて 畳付けで
      丸味をもってしまり(棗の実を思い描いて下さい)底の部分(上げ底)に至っています。
      現在では、利休形が一般に棗の基本と知られています。しかし時代の変化や流派によって
      様々な形の変化が生まれて来ました。


基本的には 利休棗が一般に知られているが棗には 棗系と中次系があります。
     棗系には、利休棗 尻張棗 胴張棗 長棗 平棗 白粉解 鷲棗
     一服入棗 碁筒棗 壺棗 丸棗 河太郎棗 寿老棗 老松棗
     帽子棗 町棗 宗長棗 まがき棗 他があります
   中次ぎ系には、中次 丸中次 面中次 面取り 雪吹 茶桶 寸切 立鼓
     柿茶器 柿茶入れ 金輪寺 薬器 旅宿茶入れ 一閉折曉 竹張雪吹
     茶合棗 などがあります。
     特に利休形には、大棗 中棗 小棗 の3種類がありますが それぞれにも
     大中小があるので 全部で9種類あることになりますが、最近その違いを
     見分ける人は、あまりおられないと思います。






(以下に棗系の写真を紹介します)
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